Hands Clean / Alanis Morissette
アラニス・モリセットの2002年発売のアルバム『アンダー・ラグ・スウェプト』(Under Rug Swept)に収録され、ヒットした曲。
自身の過去の不倫経験を歌った曲で、自身と不倫相手とのやりとりが過去形の彼と現在形のアラニスと対話式になった歌詞になっています。
怒りを表現したようなメロディは、複雑な感情の彼女自身を表現した形なのではないかと思います。
当時の彼女のインタビューでは、
「私にとって音楽を作るということは、弱さや醜さを含め、内面と真剣に向き合うこと。そして、前に進む原動力にすること。さしずめ心理療法みたいなものね」
「世界進出を果たした『ジャグド・リトル・ピル』は、怒りなど激しい感情をたたきつけた結果、攻撃的な作品となった。また、前作は消化しがたいどろどろとした心情を吐き出し、情念を感じさせるアルバムになったと思う。そうした自己との格闘を経て、今は少し客観的に自分をとらえられるようになった。新作の穏やかさは、そんな変化を反映していると思う」
〜20020409読売新聞より引用
とあるように、彼女にとっての曲作りは自分自身を赤裸々に曝け出すことだったけれど、少しづつ自分をコントロールする術を身に付けたという事が感じ取れます。
「アイロニック」の激しさも好きですが、この曲にある「怒り」と「迷い」のような激しさも大好きです。
オススメします。
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