
They Dance Alone (Gueca Solo) / Sting
1987年に発売されたソロ3作目のアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン』(Nothing Like The Sun)に収録された名曲「孤独なダンス」(ダンス・アローン)です。
1973年以降、南米チリではピノチェト軍事独裁政権により、非常に多くの人々が
政治犯として弾圧を受け、拷問の末に殺されましたが、この曲はその犠牲者の妻や母親や娘について歌った歌です。
「どうしてここの女性たちは、みんな一人で踊っているんだろう」 という歌い出しで始まり、当時犠牲となった家族の深い悲しみを歌っています。
彼女たちは死者と踊っている
彼女たちは自分の父親と踊っている
彼女たちは自分の息子と踊っている
彼女たちは自分の夫と踊っている
苦悶も内に秘めたまま
と悲しい様を歌いますが、Sting は
いつか僕らはみんなのお墓の前で踊る
いつか僕らは自由を歌い上げる
いつか僕らは歓喜の笑い声をあげる
とも続け、悲しみのまま終わらせない気持ちも歌いあげています。
この曲には(Gueca Solo)という副題もついていますが、チリでは古くから求婚の時に"Gueca"という踊りをする儀式があるそうです。それを死者や行方不明者と踊るので"Gueca Solo" という副題がついているそうです。
この曲のビデオ・クリップには、女性が墓地でダンスをしているシーンがあったと思いますが、とても悲しいシーンだったのを覚えてます。
現在のチリは安定した状態だと思いますが、悲しい過去があったことも忘れてはいけませんね。もちろん日本についても言えることですが。
ぜひ聞いて欲しい一曲です。オススメします

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ナッシング・ライク・ザ・サン
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: CD