
Rain On the Scarecrow / John Mellencamp
「雨の中のかかし、鋤の上の血」という表現で、農家の窮状を歌ったジョン・メレンキャンプの名曲「スケアクロウ」です。
ジョン・メレンキャンプ、ーススプリングスティーンと共に80年代を代表するアメリカンロックの雄だと思いますが、ブルースが聞く者をねじ伏せる迫力があった一方で、ジョンメレンキャンプには派手さこそ無いですが彼の歌には確かな「ハート」があります。
この曲の中で出てくる一節に、「おばあちゃんが玄関ポーチで聖書を持ち『私を約束の地』へ連れてっておくれ」という部分がありますが、当時中学生だった私は強く心を打たれました。
人間生活のとても泥臭い部分を歌った曲ですが、この曲のハートに突き刺してくるような力強いサウンドからは、強い反逆の精神を感じることができます。
ジョン・メレンキャンプの曲は家族愛とか、人間の本当の幸せについてを歌った曲が多いと思いますが、現在の厳しい経済環境の中で改めて聞き直したいアーティストです。
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